SSブログ

ギザ十物語(その2) [雑感]

10円.JPG

昨日につづきまして、、。(フィクションとしてお読みくださいね)

誰かが、意図的にギザジュウを入れたのか?
いや、それなら何回やってもギザジュウだろう?
昭和30年代からタイムマシンでやってきた少女が一生懸命10円を入れて飲み物を買おうとしているのか?とか。
鳳凰や稲穂の100円は販売機には入らないし、大きい50円も無理なはずだ。
そして5円以下のコインも受け付けてもらえない。
古い500円玉ももちろんダメ。それで必死に10円を、、、。
でも、だ。
旧札しか持っていない昔の人だって銀行に行けば両替はしてもらえるはずだし、
状態の良いものだったらコインショップで、、、、。

グルグルと思いをめぐらすのであった。が全く見当がつかない。
なんで僕が買ったときにだけ、、、、。

いつどんな風に種明かしがされるのだろうか???


 明朝、僕の前にお客さんがいた。
「昭和30年代からやってきた少女!!!」。だ!!!。
いや、確実にいうとそうじゃない。先入観がそう思わせただけなのだ。
 重そうな生地のここら辺りでは見かけないデザインのセーラー服を着、
髪はオサゲ(死語。)
振り向きざまに「ウフフ」か「フフ」か、小さい声を発しながら軽く会釈してきた。

のどから心臓が出そうだった。
「ど、どこから来たの?」と聞こうとしても声も出ない。
ギザジュウのことも聞いて見たかったのに、、。
びっくりしている僕の顔を見ながら、
「おはようございます。あんまり恐い顔しないでくださいね。」
はっきりと通る声でそう言った。「お先に。」

「はい、、。」と返事するのがやっと。

そして、恐る恐る100円を入れ。
水のボタンを。ガターン。チャリーん。。。果たして、、、。

その10円は平成4年のもの。
「ふうー」。

「どうしちゃったんですか?」「朝から、ため息なんかついて。」
と同僚。
「驚かすなよっ!」
「思いつめたように10円みつめちゃって」
「なんか書いてあるんですか?」
いや別に、とかなんとか言っていると、そいつもやはり水を買う。
ガターン。チャリーン。
「ちょ、ちょっとその10円見せて?」
「なんすか?」

そしたらなんと、、、。

無題.JPG
http://ko.e-mixjam.com/?eid=689729
タグ:ギザ十
nice!(6)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。