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数打ちゃ当たるとはいえ [雑感]

今は昔。
大磯ロングビーチで遊んでいたとき

人だかりのある一角があった。
未だ若いモデルさんがプールのそばでメイクを直したり 
スタッフが忙しそうにレフ板の位置を確かめたり
機材のチェックをしていた。

テレビか何かでみたことのある
ちょっとしたアイドル歌手(当時)だったと思うけど。


そこに声がかかる
「◎◎センセイ 入りマース」
「はい、道を開けて下さい!!」
あたりを人払いして

大先生が入ってくる。
と、おもむろに傍らの助手に
なにやら耳打ちをして
モデルの立ち位置や
髪型、メイクに注文をつける。

そして撮影スタート。

当時はまだデジタルカメラではない。
一人の助手が先生にカメラを渡す。

センセイは構えてシャッターを。
そしてその構図のまま
助手が露出を変える。
モータードライブで何枚も!!

カシャンカシャンカシャン!!

「◎◎ちゃん、いいねえ。」
「はい視線こっち」
などと声をかけるのも助手。

その場では 主役はあくまで この「大先生」
一連を一般客に見せるのもまた
パフォーマンス。

フィルムが終わると
間髪入れず次のカメラが補機類につなぐための
ケーブル類を抜き差しされて
センセイに差し出される。

センセイは構図とピント、そしてシャッター押しに専念。
前述のように
露出は専門スタッフがセンセイの邪魔にならないように
ゆっくりとまわしてゆく。。

他のスタッフは先生に注目し
息までも止めて一糸乱れずに動く。

「はいオッケー」
の声がかかるまでは
その現場では笑顔はない。

被写体の彼女を除けば。だ。



いや、こりゃ大変だなあ。
主役はモデルさんじゃないんだ。

と思ったことと

アレだけ大量に撮れば
何枚かは良いのが取れるはずだよな。

が当時の感想。

写真の趣味は当時は金がかかったからね。

それに、あそこまで「巨匠」に祀りあげられちゃうと
違うことになりはしないか?
ということ。

いろいろなスタイルがあってしかるべきだが
違うだろ~。と率直に感じた。

昨日 pnさまから「写真」のお話を戴いて
ふと思い出したことです。

ちなみに
当時巨匠だったその「センセイ」は
最近名前を聞きません。
どうしてるかなあ??




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