困った質問

「これって価値あるんですかあ？」
とか
「これっていくらですか?」って
聞かれることが良くあります。

コレクターにとって一番困るご質問です。

「綺麗事」や「道徳」で語るつもりは無いのですが、
なんでも「金銭換算」をしたり「損得」をものさしに
ものごとを考える人にはコレクションは向かない。
と思うのです。
良い悪いではありません。
が、それは
「蒐集」ではなく「投機」なのです。

なかには
三つ買って、二個はオークション等で高く売って
一つはタダで手に入れる。
と言ってはばからない「自称コレクター」もいますが
そういう人にとっては
実は集める物は何でもよくて
「儲からない」となったら
一瞬の躊躇なく一気に処分してしまうのでしょうね。
こういう人は「物」そのものや、周辺の「物語」
に対する「知識」はあっても「愛情」はないのでしょう。

彼らは「たのしみ」や「幸福感」は別のところで味わうのでしょうね。

「価値や値段」がつくのは、あくまで「別の欲しい人がいるから」で
あって
自分の価値感や幸福感とはまた別次元である。と思いますね。

道端の花でも、海岸に打ち上げられた貝殻でも
「私の感性に触れ」「品物とそれを見つめる自分」の世界に
意味や意義を感じるのは素敵なことですよね。

ちなみに
今回のMONOMUに展示するミニカーは
さほど高価なものはありません。
まとめて幾らという世界でしょう。
コレクター諸兄には失笑を買うかもしれませんね。



でも、小生にはひとつひとつに
思い入れや、物語があるのです。
自己満足の世界ですが、それが「良い」のです。

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