私に触れないで

YUKI-SISにて
http://yuki-sis.com/
明日10月5日まで。
土田泰子さんの個展があります。
ちらっと覗いてきました。
http://hiroko-tsuchida.com/


この作品を見たさに。

まえにも書いたかもしれませんが
彼女の作品は写真でも文章でもまったく伝わりません。
自分の肉眼で見るしかない。
説明すればするほど、写真で細部に分け入れば分け入るほど
本質からは遠ざかるのです。
いや、本質は「そういうもの」なのですが
全体はまったく「違うもの」なのです。


かわいらしいクマちゃんが、なにかトラブっている感じです。


真上から見ると、もうわからないでしょ？


細部に目を凝らすと
鋭いカッターの刃が一片ずつ、、。
カッターは小学生でも図工で使うような一般用の刃。
それがクマちゃんの形に。

彼女、結婚してますます鋭くなったか？？


昔の歌に
「ナイフみたいに尖っては、触るものみな傷つけた」って歌詞がありますが
これはまさにそれ。
「抱けるものなら抱いてみな。」
なのか
「それでも私は抱いてほしい」
なのか
ハグすべき対象であるテディベアが
実はこんな刃に包まれているなんて、、、。

作家だって生傷だらけだったのじゃないか？
彼女らしいっちゃらしい作品です。すごいです。


そのほか会場の関係もあり小品が多いのですが
これは金属製鉛筆削り。




安全ピンの。


平塚展でも展示されたマドラーで作ったブラックスワン。

ご紹介が遅くなってすみませんが
会期は明日まで。

チャンスがあればぜひ肉眼で。

タグ：土田泰子