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鬼の家 [雑感]

久々に「怖い」本を読んでしまいました。


鬼の家

鬼の家

  • 作者: 花房観音
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/09/15
  • メディア: 単行本



花房観音さんの秀作です。

いわゆる「ホラー」ではないんですが
いま住んでいる「家」っていうのが
なんなのか
「家族」っていうのがなんなのか
考えさせられました。

この物語は
何世代にもわたって住みつがれた
京都の豪奢な洋館が舞台です。

ネタバレになるので
あまり細かくは書けませんが

夫婦がいたとする。
妻のために「家」を建てる夫。
夫が他界する。
妻が再婚。しかし妻も他界。
その夫がまたもや、、。

そうなると、「家」って、、、。
誰のものか、
「家」そのものが意志ある生命のような気になってくる。

著者の言葉で刺さったのが

「幸せな人というのは、無知で鈍感な人なのです。
そして善人というのは、幼稚で愚かな人のことです。
僕はまさに、幸せな善人でした。」

です。

幸せな善人を目指してます。>僕は。
ううううーん。


これが新作。
近所の書店に買いに行ったらなくって、上記の本を
「これならあります」って。
読んでみて大正解。


うかれ女島

うかれ女島

  • 作者: 花房 観音
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2018/05/22
  • メディア: 単行本



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