おそくなりました。

エスカレーターで何階か上に行こうとしていました。
と、前のおばさんがいちいち引っかかる。
最初は　おっと、ぶつかる。と思って
気をつけよ。と。
そしたらまた次の階でもひっかかる。
ふと見ると
何段かやり過ごして、乗るタイミングを計ってるのね。
もう。なんだかなあ。

こっちももう老境に差し掛かってるので
思わず口走りそうだったセリフを飲み込む。

次に、郵便局の窓口。
またおばさん。の次になった。
何か荷物を送るらしい。
どんな送り方にするか、送り状の返送はいるか
いちいち局員さんも確認してる。
そうすると、それは何？どういうこと？質問している。

確認は必要です。

と、一通り手続きが済みそうかな？という感じのところで
冷蔵で送るのあったわよねえ？
と始まった。
どっちがいいかしら？
おいくらぐらい違いがあるの？

局員さん。
お送りするものに、冷やす必要のあるものがあるのですか？
と。振り出しに戻る勢い。

ほかの預金や、保険の窓口はガラ空き。
だれか助け舟だしてほしいなあ。
という気持ちを押さえ込んでじっとまつ。

一連のやり取りすんで
じゃ、いくらいくらになります。

それから、おもむろにカバン広げて
巾着出して、お財布を。
と思ったら、あ、そうそう古切手もってきたのよ。って。

わたしは、ここで
大いに足止めを喰らって、大きな厄災から逃れられたのです。
（どんな厄災があるかしらんけど）と天を仰いだのは言うまでもありません。

そんなこんなあって
帰路につくと
駅の階段。
前にまたおばさん。
今度は傘で後ろをつつく勢い。
傘は柄を持って歩いてほしいなあ。
真ん中持って、手を振って歩かないで欲しいよなあ。

人の振りみてわが振り直せ。

でございますね。
きっと誰かのご迷惑になっている初老の男なんでしょうから。＞私。

と長々とアップ忘れの言い訳を書く。

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