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黒部の太陽 [湘南]

石原裕次郎と三船敏郎の「黒部の太陽
を見てきました。

これは裕次郎さんの「遺言」で
これまで一切ビデオ化されていませんでした。
「大きな画面で見て欲しいので」ということですが
昨年一年間全国各地で東日本大震災チャリティということで
上映され、その一環(?)として平塚で上映されたとのことです。

ノーカットの長編。実に実に長い映画でした。
昔のままのフィルムなので、「暗いし鮮明ではない」のですが
それなりに迫力ありました。

平塚商工会議所青年部の企画のせいかどうか
集まってきていたのは小生よりもずっと高年齢の方々。
封切当時に見たのであろう「裕次郎世代」な人たち。

大勢いますね。この「シニア世代」
会場は1000人以上の入りで大盛況でした。

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当時の撮影担当カメラマン。金宇満司さん。

映画の感想ですが
日本中が戦後10年を経て、増産、開発、をガンガン行うのだ!
と言っていたころのお話。

今の建設業に携わる者としては
ドキドキしてしまうセリフが随所に。

関西電力が施主さんなのですが
「こんな難工事、入札にできるか!」「随契(随意契約)だ!」
「各社にウチの内訳書を見せて1週間で解答をもらえ!」
だの
破砕帯にあたり工事が難航した時にも
「金なら私が責任を持つ!」「機材も資材もドシドシ投入してほしい!」
とか
「ありえねー」セリフがガンガンと。

敗戦から10年。
戦時中の「地獄のような現場」を経験した
裕次郎の父。それとぶつかる息子。
戦後の復興とともに、戦中派との対立、も描いていたのかなと。感じました。

あり得ないといえば
死者が出たとしても
すぐに工事が再開する場面も。

古き良き時代と言ってしまえばそれまでですが
近隣対策とか環境対策とか安全管理とか
よりもまずは工事の完遂こそが大命題だったことが
映画をみても良くわかりますね。

いまの建設現場とは全く全然違う。と言いきれます。

今の工事現場の映画を作ったら
それはそれで面白いかもしれませんね。
息詰まる近隣説明会。徹底した安全管理。
驚異的な環境対策。そして騒音の管理。
もっと前の入札
それに予算の無いなかでの、、、、。
土木工事のミリ単位での繊細な施工精度や
最終バスが通ってから始発のバスが通るまでに
工事終了させて毎晩の仮復旧などなど。


ああ、つらつら書いていたら長くなっちゃった。


しかしとうとうDVDが発売されるらしいですね。
そうなると、今回見ておいて良かったかもしれません。
本当に平塚商工会議所青年部のみなさん、ありがとうございました。

黒部の太陽 [特別版] [Blu-ray]

黒部の太陽 [特別版] [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: Blu-ray


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小林会長。

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今村副会長。


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