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絵画を修復する話 [雑感]

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巷で話題を独占の「絵画修復」ですが


本当の(?)絵画修復のお話をお聞きする機会がありました。
絵画は
油絵の場合

一番上に ワニス
その下に 絵の具
その下が下地で
その下に目止め
最下層にキャンバス。
という絵のことなのですが
<参考>
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/2012204.htm
http://www.ars21.co.jp/

元の絵に極力被害を及ぼさない無いように
万全の注意を払うのだそうです。

まずは調査。
どんな画風の画家なのか
素材、絵の具はどんなものを使用しているのか
過去の修復作業や「何らかの理由で寸法を切り詰めた」とかわかるのだそうです。

そして洗浄。
しかし洗浄と言ってもゴシゴシ洗うのではなくって
脱脂綿に調合した溶剤(それも水性、有機系と使い分ける)
をつけ、転がすように、(決してこすったりしないそうです。)
少しづつ少しづつ汚れを落としてゆくのだそうです。

綿棒の大小はもちろん、綿棒の軸!までを削り出して使うことも。

そうして汚れを落としても
どうしても消えないカビなどは補色をするそうです。

そして最後にはワニスを塗って完成させますが
補色やワニスも
将来簡易な方法で落とせるように配慮をするのですって!

以前読んだ
冷静と情熱のあいだ
にも絵画修復を仕事にする主人公のお話がありました。

過去の画家とはもちろん、その後の修復者や、未来の修復者とも
時空を超えたコミュニケーションをする
ことができる素晴らしい仕事、と主人公に言わせていたのを
覚えています。



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そんなことも思い出しながら美術館にゆくのも一興かもしれませんね。



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