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即位礼正殿の儀に接して [雑感]

平成が令和となったのは今年の5月1日だが
今日までは「天皇陛下」がある意味で不在だったと
おっしゃる人がいて、なるほどなあ。と思ったことだ。

今年は特に暑い夏が続き
各地を「数十年に一度」という大雨が襲い
ここへきて台風15号、19号、というとんでもない雨と風が
猛威をふるって、今日に至った。

これも「祓い、清める」というと
酷烈すぎるが、人々にこれからの心構えを示したとも
言えるのではないだろうか。

風は祓い、水は清める。

残酷なまでの暴風だったが、皆が家族の安否確認方法を決め
ハザードマップを頭に刻み、避難所の位置を確かめ
非常持ち出し品をチェックしたはずだ。

そうして迎えた
即位礼正殿の儀。
当日もまた台風20号の跡の強風と雨に見舞われた
だが、これも高御座が開かれる頃には
御殿の上に虹が出る。
富士山にも初冠雪。

とか、こじつけかもしれないが
もうこれは何か感じない方がおかしい。

それと

上皇陛下と上皇后陛下。が今回は一切お姿をお見せにならない。
本来ならば世界各国からお見えになる
賓客をもてなし、旧交を温め、お礼を述べるお立場もあろうに。

「お姿を見せない」ということを
内外に示した(?)こともまた
我々は何かの意味を重く受け止めないとならないのではないか。

もちろん我々の預かり知らぬところで
いろいろなお役に奔走されていらっしゃると推察されるが

「天皇陛下」の重みを身をもって示されたのだろうし
「年長者が身を引く」「道を譲る」というのが
かくも厳しいものなのだという事なのを
言葉無くご説明されたのだ。

多数の死者の出た自然災害を
今回のことに関連付けるのは憚られるし
いけないことだが
私はここ一連の行事を
そんな風に受け止めた。

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写真は ネックさんのツイートより拝借


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