遠足の思い出 [雑感]
あれは小学校2年生だったか3年生だったか。
小田原城跡公園に遠足に行った。
「おやつは300円まで。」
「おこづかいは200円まで。」とかの頃の話だ。
具体的な金額の事とかはもう覚えていない。
いない。
が、こないだ「紙の月」を読んでいて
急に思いだされたことがある。
正直者のぼくは
お約束通りに200円を持って行った。
城跡公園には小さな遊園地があって
当時ほんの何十円で乗り物に乗ることができたのだ。
いろいろ乗って最後に「観覧車」に乗ろうと思っていた。
しかし
あれを買って、これに乗って
とやっていたら、気付くと財布はカラになっていた。
「ああ乗れない。」
みんなが楽しそうに乗っているのを
見上げていた記憶がある。
と、そこへ
優等生のとある女の子が心配して
声をかけてくれた。
「乗らないの?」
「うん。おこづかい終わっちゃって」
「じゃあ、私がなんとかするね」
と
結局は借りたのか、驕ってもらったか忘れたが
その子の計らいで30円だか50円だか融通してもらって
観覧車には乗れたのだった。
その子はお約束の200円よりも
多く持っていたのだ。
お金を使い果たしても
ズルして乗っちゃった。
っていうのと、
「優等生のあの子」が
「規則破りをしていた。」
という二つの「衝撃」
で
観覧車に乗っていても
楽しくもなんともなくて
ドキドキして
息苦しくて
やるせなくて
誰かに見られたんじゃないかとか
先生に叱られないかとか
そればっかりを考えていた。
しかし
誰にも見つからず
お咎めもうけず
その子と僕だけの「秘密」
になったはずなのだか
その子は「なんでもないよ」
っていうし、事実何も感じていないようなのだ。
「やっちゃった」し「ばれなかった」
これが自分の
「違反」
「ズル」
「秘密」
の原体験なのだった。
経験していてよかったのか悪かったのか
今もってわからないけど
アラウンド還暦の昨今になって
こんなこと思いだすなんて、
どうかしちゃったのか??>俺。
春だもんなあ。
青臭い草いきれの匂いを嗅ぎながら
こんなこと思いだした。。
小田原城跡公園に遠足に行った。
「おやつは300円まで。」
「おこづかいは200円まで。」とかの頃の話だ。
具体的な金額の事とかはもう覚えていない。
いない。
が、こないだ「紙の月」を読んでいて
急に思いだされたことがある。
正直者のぼくは
お約束通りに200円を持って行った。
城跡公園には小さな遊園地があって
当時ほんの何十円で乗り物に乗ることができたのだ。
いろいろ乗って最後に「観覧車」に乗ろうと思っていた。
しかし
あれを買って、これに乗って
とやっていたら、気付くと財布はカラになっていた。
「ああ乗れない。」
みんなが楽しそうに乗っているのを
見上げていた記憶がある。
と、そこへ
優等生のとある女の子が心配して
声をかけてくれた。
「乗らないの?」
「うん。おこづかい終わっちゃって」
「じゃあ、私がなんとかするね」
と
結局は借りたのか、驕ってもらったか忘れたが
その子の計らいで30円だか50円だか融通してもらって
観覧車には乗れたのだった。
その子はお約束の200円よりも
多く持っていたのだ。
お金を使い果たしても
ズルして乗っちゃった。
っていうのと、
「優等生のあの子」が
「規則破りをしていた。」
という二つの「衝撃」
で
観覧車に乗っていても
楽しくもなんともなくて
ドキドキして
息苦しくて
やるせなくて
誰かに見られたんじゃないかとか
先生に叱られないかとか
そればっかりを考えていた。
しかし
誰にも見つからず
お咎めもうけず
その子と僕だけの「秘密」
になったはずなのだか
その子は「なんでもないよ」
っていうし、事実何も感じていないようなのだ。
「やっちゃった」し「ばれなかった」
これが自分の
「違反」
「ズル」
「秘密」
の原体験なのだった。
経験していてよかったのか悪かったのか
今もってわからないけど
アラウンド還暦の昨今になって
こんなこと思いだすなんて、
どうかしちゃったのか??>俺。
春だもんなあ。
青臭い草いきれの匂いを嗅ぎながら
こんなこと思いだした。。
タグ:小田原城跡公園
小田原城の遊園地にあった観覧車はかなり前に無くなってしまいました。
自分も小さい頃よく乗っていましたね(^ ^)
by KINYAN (2019-05-10 05:58)