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ではどうすれば [雑感]

人間は、キバや毛皮、鱗もなく、俊敏性も劣る弱い存在です。
しかし、2本足歩行をはじめ、家族を作り、共同体を作って、生き延びた。
2本足で立つと、手がフリーになり、ものを運べ、道具も作れます。
コミュニティを作ることで、外敵から襲われにくくなる。
「弱いからこその工夫」をして、人はかろうじて生きていたんです。
-----------------------以上 
関野吉晴さんが「グレートジャーニー、地球を歩いて気づいたこと」の中で
https://www.1101.com/ikirubasho/talk/sekino/2015-05-19.html
ほぼにち手帳 2017年版12月5日のページより 引用。

これ。です。
これが出発点だった。

弱いから、群れる。
怖いから、逃げ、排除し、攻撃の対象とする。
異形の生き物。
肌の色が違い、話す言葉が違い、目の色が違い、男の姿の女、その逆、
やたら大きい、やたら小さい、白い、黒い、毛がもじゃもじゃ、禿げ。
盲目に、聾唖に、歩けない、その他なんでも。
本能的に恐怖した。「敵」として排斥したかったのだ。

敵は奪い、殺戮し、荒らしてゆく。から。

弱いから集団で「敵」を攻撃する。
個に対し集団で。

これがすべての元になったのだ。

これで機能していた「社会」が長かった。
排除し、切除し、隔離し、法違反として裁いた。
教育し、感化し、罰して。
まえに見た「アドルフ・アイヒマン」の映画でも、
戦後ドイツで同性愛者が重罪に課せられていた。

今の日本でも同性のパートナーを晩餐会に連れてくるだけで
ダメとか良いとか議論になっていると聞く。
赤ちゃんを、議会に連れてくる
同性の配偶者を晩餐会に参加させる
車椅子でバスに乗る
生まれつき金髪だが学校に行きたい
日本語が話せない

これは、何をしでかすかわからない。
どれだけ迷惑がかかるかわからない。
それ故の排除。なのだ。

だが、である。
これを克服した人物は
コミュニティにおいて「珍重」され・場合によれば「あがめられ」たり
人気者になったりもする。

しかし、だ。
たいていは黙り、隠し通す。
排斥や攻撃を受けるのが怖いから。

でも。だ。21世紀。
ここでテクノロジーの登場なのである。

タクシーアプリ。ウーバーの例を引く。
支払い能力に間違いないメンバーが、クレジットカードと
スマホのアプリを持ち、彼は評価される。
一方の運転手も同様。
トラブルを過去に起こせば評価が下がり、評価があがればお互いに信用できる。

肌の色、言語、姿形、男女、人種 等々は無関係となる。
行きたい場所に、適正価格で連れて行ってくれて、運転手も乗客も安全だし
取りはぐれもボッタクリもない。

AIが無用な恐怖を取り去ってくれるのだ。

それに、コミュニティに入るのに
暗記して言語を習得したり、無理に毛の色を変えたり、しなくとも
「この人物は物を盗ったり、殺戮しませんよ」。
と瞬時に判るし、言葉だってその場で翻訳して
意思の疎通が出来やすくなる。

そうなれば、我々がいままで整備してきた
「戸籍」や「名前」などというものではなくとも

あくまでも「個人」の情報集積を
たとえば 指紋や網膜で分類し認証出来るようにすれば
あとは、本当に自分の好きなようにスムーズに生きることが
そんなに難しくない社会が出来るような気がするのだ。

中心に個人を据える。
その人は誰と誰が両親。何語を話し、誰と愛し合い、誰の親になったか。
好きな食べ物は何で、どんな能力があり、何で役にたつか。
いっぽう、何で困っているのか、どんな課題を抱えているのか。
それはその人でないと解決しないのか、誰かの手助けなり、それを得意とする人物に
引き合わせればいいか。

すべてをあからさまにする必要は無い。
そのとき、その場所で必要最小限をお互いに照らし合わせれば良いのだ。
そして、もし
お互いが殺意しかないと言うことがわかれば、静かに離れればよいし
お互いが相互に役に立ちそうならその部分を共有すればいいし
そうでなくとも、次にどうすればいいのかサジェッションし合えばよい。

そうなれば、いままでのような学校。みたいな大規模集合場所はいらない。
家族は必要だが、血族に限ることもない。
頼り頼られるところは瞬時にAIがサポートして教えてくれる。

そんな世の中を夢に見て制度設計を考えたい。

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