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「篠笛」を聴いて。 [雑感]

「篠笛」の演奏を聴いた。

神社の御殿で。だ。

教養も知識も無いので、全くの門外漢で素人だが
強烈な衝撃を受けた。

ということをお知らせしたくて
文を書く。

「音楽」というものは
音を楽しむ。と書く。

しかるに 今回 体験したのは
まったくもって「おんがく」などではなかった。

「お神楽の奉納」
などというものは
御簾の向こうで無聊をかこっていらっしゃる
神様のお心をお慰めする。
余興や出し物のひとつ。
くらいに考えていなかったのだが

そんなものでもまた、なかった。

ロシアでの演奏旅行を終え
旅の無事の報告と御礼のために
演奏の奉納をされる篠笛奏者の真後ろで
ナマで拝聴したのだが、
曲調 リズム メロディーなど
「まったくわからない」ところの この私が
不覚にも落涙したのだ。

「感動」とか そんな次元ではない。

実際は文章にはできない。

説明すればするだけ、
言葉にすればするだけ本質から離れてゆく。

でも、自分の備忘のためにも
ムリを承知で書くとする。

一音 一音 が
自分の体の意識よりも もっと深い
「こまかいツブツブ」の部分に
直接染み入る感覚なのだ。DNA?それとも遺伝子?
いや違うか??

神社の神前
という特殊環境もあるのかもしれないが

いまここに在ることの
不思議さ 有難さ 過去 未来
など たった3分間のなかで
いろいろな思いや言葉が次々に浮かび、沈み、去来した。

「これはなんだ?」

が一番の言いたいこと。

悲しいのではなく、うれしいのでもなく、滂沱の涙にくれる。
初めての体験となった。

ああ、でも自分のボキャブラリーでは伝えられない、、、。

月次祭の式典ともあいまって
座りなれぬ足は痺れたままだったが
不思議な感覚の頭の中で鳴り響く笛の音は
風の音も、人声も、大地の息吹も、鳥や虫の鳴き声まで
全部包含し、しかし、そのどれとも違っていた。

こんなことは未体験だ。

びっくりした。

前にも、こんなことがあったかもしれぬが
それは夢の中だったかもしれないし
前世の記憶かもしれないし
それとも全くの妄想かもしれない。

しかしきっとはじめて。

変なことを書くようだが、
実質のところ
私は何を体験したのだろうか?

だが、二度とこんな感覚は味わえないとも
同時に思ったことだった。

演奏してくださった篠笛の奏者は
正田温子さんという。

ありがとうございました。

とまれ
訳の分からぬ 乱筆乱文。失礼しました。



それにしても、
こんな世界があるのだ。








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コメント 1

pn

やっぱ生で聴いたのが効いているんでしょうね、聴いてみたいな♪
by pn (2016-12-01 23:40) 

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