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あまたの夢の駆け抜ける 美しきもの 競争自動車 [クルマ]

フランスはルマン
6月のサルトサーキットは特別の空間になる。
ここでは世界最新のレーシングカーと最高峰のレーシングドライバーが
世界中から集まって24時間耐久レースを行う、
というとんでもないイベントがある

それも今年でなんと84回目。

24時間も、しかも最近ではほぼスプリントレースのような
速さでの競争が展開されるのである。

ここには
なにか独特の空気感があって
レーシングカーが主役の場ではあるが
オフィシャルやクルーや観客までも、一体感がものすごい。

観客たちもサッカーのサポーターのように
当初は自国の国旗を掲げ敵味方に分かれてはいるものの

2日目の午後ともなると(今年は3時がゴールだったらしい)
走っているクルマも激減してくる。
そしてコース上にいても満身創痍だったり
ガレージに何時間も張り付いて
必死に修復するチームが
ようやくピットアウトさせたりすると
スタンドは割れんばかりの大歓声を送る。

「みんなでゴールしようぜ!!」

そんな空気に包まれてゆくのだ。

チェッカーを迎えたら
オフィシャルもメカニックもレーサーも観客もない

みんな、ありがとう。ご苦労様。
来年も会おうな!!

そう言って別れてゆくのだ。

なんでこんなことを書けるのか
というか
見てきたようなウソを書くのか
と言われちゃうかもしれないが

俺はいまから30年近く前に
ここにいたことがあるのだ。
見てきたのだ。
この偉大なる草レースを。

ことしトヨタは確かに残念だったが
このサーキットはトヨタの場所だった。
誰もがそう思った。
日の丸をつけたレーシングカーを
来年もまた見たいと、その場所にいた誰もが思ったはずだ。


みんな、ありがとう。ご苦労様。
来年も会おうな!!


六月よ
あまたの夢の駆け抜ける
美しきもの
競争自動車(レーシングカー) 
タグ:ルマン
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コメント 1

pn

みんなでゴール、そして来年また会おう、かぁ。
そんな空気を味わいたいなぁ、良いなぁ(*≧∀≦*)
by pn (2016-06-20 23:12) 

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