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真夏のpanda [クルマ]

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僕は、静かなエアコンの良く効いた
外界とは一線を隔したクルマの中にいました。

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日差しこそ和らいだとはいうものの
外気温は軽く35度以上。
暑い暑い一日でしたね。

そんなときに左右のサイドウインドウを開けて
キビキビ走るイタリア車、、、。

いいな。いいなあ。
左側には奥様が、麦わら帽子で運転してます。
キビキビと小気味よく走って行きます。

長年の「愛車」なのでしょう。
大切に乗られているのでしょうね。

「ああ素敵な光景」と思って
パンダのエンジン音が気になり
ちょっとだけ窓を下げましたら
強烈な熱気がドッと入ってきましたので
すぐ断念。

振り返って
今僕も乗っている現代の日本車。
なにから何まで、「操作」をしないでよくなっている
「キーをひねる」という行為さえ不要。

バックするときに身体をひねって
車両感覚を研ぎ澄ますことも不要。

「便利」・「快適」と引き換えに
「運転手」のあらゆる「感性」がどんどん退化してゆくのを感じます。

「人馬一体」ならぬ「人車一体感覚」など、もう望めないのかもしれませんね。


陽炎に
ゆれて真夏の
路を行く
pandaの姿
恨めしく見ゆ


イタリアを
遠く離れて
フィアットは
東の果ての
夏を走らん








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